水際喫茶室|お魚・エビに一喜一憂

蛯原先生の研究室

ラボ4コマ|第10話〜第13話

ホロタイプが全て・1

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ホロタイプが全て・2

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ホロタイプが全て・3

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ホロタイプが全て・4

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 同定(種の名前を突き止めること)で、分類学では避けて通れないホロタイプの話。ちょっとカタい話かなと思いましたが、一般にはあまり馴染みが無さそうなので、あえて扱ってみました。出来るだけ気楽に読めるように描きたかったのですが、学習雑誌の漫画のような。難しいですねー。

 私たちが何か2種類の生き物を見分けたい時、例えば「メダカとカダヤシ」を見分けたい時には、生きているメダカとカダヤシの実物やその様子をとらえた写真・図を見比べて見分ける事が多いと思います。別に細かい測定等を行なわずとも、見慣れた人なら簡単に見分けられますよね。
 しかし、厳密な同定は、今目の前にいる生きている二つのグループを見比べて区別する事とは違います。正体を調べたい個体がメダカだと思うなら、メダカのホロタイプ標本(および近縁種)と照合して確かめることが必要です。
この作業はホロタイプという標本及びその新種記載論文を元にしているため、生きている状態を観察するのに比べると、限られた情報の中で判断をつけねばならないという制約があります。標本になっても変わらない箇所や記載論文に書かれている箇所でしか判別が出来ないからです。
 研究者の言う「分類が難しい」は、「タイプ標本・新種記載論文を使った照合での判別が難しい」を意味する事も多々あり、私達が生きている2種類を見て、「似てるから見分けるのが難しい」と思うのとは、ちょっと違います。

 もし、あなたが研究者ではなく、そして目の前にいる生きたエビが何という種類なのか、大体のところを知りたい、というのであれば、むしろエビのもっと全体の見た目を観察するところから始めた方が良いと思います。生き物好きな人の目は案外確かなものですよ。けれど、アクアリウムの世界では、業者が「ミゾレヌマエビ」の名前で「ヌマエビ南部群」を販売し、それが既に広まってしまっています。あなたがミゾレヌマエビだと思っているエビは、ヌマエビ南部群かもしれません。

 ラボ4コマはブログにしました。
新しいお話はブログで→http://mizugiwalab4.sblo.jp/

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2009年8月公開、2009年10月コメント修正

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