水際喫茶室|お魚・エビに一喜一憂

レッドチェリー

ヌマエビ科一覧

ヌマエビ科

 ヌマエビ科のエビは、草食寄り雑食性の小さな大人しいエビです。生きた動物を襲って食べる事は、ほとんどありません。
 ここでは、日本産ヌマエビ科のエビ(南方系を除く)と、一部外国産のエビを紹介しています。沖縄産のヌマエビ類については、「琉球淡水エビ」が充実しています。(リンクは別窓で開きます)

※スジエビ(テナガエビ科)をヌマエビ科と見間違って水槽に入れ、混泳魚が襲われてしまう話を時々聞きます。ヌマエビ科とテナガエビ科の見分け方で、お確かめ下さい。

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ヌマエビ属

 ヌマエビ属は、眼上棘と、胸脚に外肢があります(いきなりルーペ必須で申し訳ありません)。残念ながら、管理人の地元長崎には離島にしか生息しないため、現在撮影・確認が出来ていません。
※日本からヌマエビ属のエビは、ヌマエビ・ヌカエビの2種類が確認されています。2種とも腰曲がりの体型で、体に透明感があります。この2種類は長い間亜種とされていましたが、近年別種として扱われるべきことが判明しました。また、それぞれの名前(学名)が示す範囲が変更されるみこみですが、詳細は記載論文待ちです。(ただし、様々な標本の事情等から、記載がとても難航しそうです。しばらく時間がかかるかもしれません。)(2012年4月修正)

※お急ぎの方へ→暫定的なヌマエビ・ヌカエビの写真は、蝦三昧エビ・ギャラリーがオススメです。本物のミゾレヌマエビとの違いや、模様の特徴等がまとめられています。(リンクは別窓で開きます)

ヌマエビ(暫定)
以前ヌマエビ小卵型その後ヌマエビ南部群とされていたエビのようです。観賞魚店では「ミゾレヌマエビ」の名前で販売されている事が多いため、アクアリストは、ヌマエビをミゾレヌマエビとして覚えている事も珍しくありません。本物のミゾレヌマエビはヒメヌマエビ属のエビで、ヌマエビ属のような眼上棘や胸脚外肢がありません。小卵多産型の両側回遊種。(管理人未確認)
ヌカエビ(暫定)
以前ヌマエビ大卵型+ヌカエビ、もしくは、ヌマエビ北部−中部群とされていたエビのようです。ゾエアは放出しますが、どうやら塩水無しで稚エビまで成長できる陸封種のようです。(管理人未確認) テナガエビ科のスジエビと良く間違えられるようです。

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ヒメヌマエビ属

 ヒメヌマエビ属は全て小卵多産型。卵からゾエア幼生が孵化して川を降り、海で成長する両側回遊種です。ゾエアの成長には塩水が必要で、海と隔離された池や沼には生息しません。

ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビ
 コケ取り役として観賞魚店でもよく販売されているおなじみのエビ。日本本土産のヌマエビ類の中では最大。
 透明感のある体の体側に、赤い斑点があるのがオス。斑点が一部繋がって波線のように見えるのがメスです。

→詳細は、ヤマトヌマエビの紹介ページ

トゲナシヌマエビ
トゲナシヌマエビ
 ヤマトヌマエビに体型がよく似た地味なエビ。体には透明感が無く、色合いは灰色〜褐色まで様々ですが、頭が焦げたようになっている事が多いようです。頭の先の額角がとても小さいのが特徴。

→詳細は、トゲナシヌマエビの紹介ページ

ミゾレヌマエビ
ミゾレヌマエビ
 透明感のある体で、腰曲がりのエビ。色合いはかなり変化に富みますが、基本的には胸に逆ハの字模様が入ります。
 観賞用として販売されている「ミゾレヌマエビ」は、ほとんど本種の本物ではなく、「ヌマエビ(ヌマエビ属)」である事が多いようです。よくスジエビとも混同されている不運なエビです。

→詳細は、ミゾレヌマエビの紹介ページ

ヒメヌマエビ
ヒメヌマエビ
 小型でかなり大人しいエビ。縦縞型と横縞型がいますが、環境によって色合いが多少変化します。

→詳細は、ヒメヌマエビの紹介ページ

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カワリヌマエビ属

 カワリヌマエビ属は全て大卵少産型。卵から稚エビが孵化する陸封種です。比較的簡単に水槽内で繁殖出来ます。観賞魚店で販売されているビーシュリンプやレッドチェリーシュリンプは、中国〜東南アジア原産のカワリヌマエビ属です。

カワリヌマエビ属
ミナミヌマエビ
 元々日本には、カワリヌマエビ属のエビとしてミナミヌマエビが生息していますが、観賞魚店で販売されている「ミナミヌマエビ」は、ほとんどが本物ではなく、外来の近縁種のようです。また、近年、日本国内で採集した個体であっても本物とは限らない事が報告されています。

→詳細は、カワリヌマエビ属の紹介ページ

レッドチェリー
レッドチェリーシュリンプ
 外国産カワリヌマエビ属のエビ。「ミナミヌマエビ」に良く似たエビの赤色変異個体。原種はミナミヌマエビと亜種の関係にあるシナヌマエビとも言われていましたが、個人的には、これも販売されている「ミナミヌマエビ」と同じく、よく似た複数種がごちゃまぜになっている気がします。

→過去の記事が、「エビ資料室」内「レッドチェリーシュリンプの正体?」にあります。

ビーシュリンプ
ビーシュリンプ
 外国産カワリヌマエビ属のエビ。赤い色彩変異個体「レッドビーシュリンプ」が人気で、改良がかさねられています。
 通常「ビーシュリンプ」と言うと、レッドビーシュリンプの原種を思い浮かべますが、ショップによっては良く似た複数の種が同じ名前で販売されていますので、購入の際はご注意下さい。

→過去の記事が、「よもやま話」内「ビーシュリンプに学名がつかない理由」にあります。

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参考

 このページの一覧及び、各エビのページをまとめるに辺り、一応下記の文献及びサイトを参考にさせて頂きました。

  • 浜野龍夫・鎌田正幸・田辺力.2000.徳島県における淡水産十脚甲殻類の分布と保全.徳島県立博物館研究報告,第10号,p.1-47.
  • 三矢泰彦・中原泰彦.1994.川エビも故郷に帰りたい.長崎市児童科学館館報,第20号,p.2-7.
  • 山崎浩二.2008.淡水産エビ・カニ ハンドブック.66p.文一総合出版,東京.
  • 蝦三昧 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3594/ (別窓で開きます)

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謝辞

 このページの一覧及び、国産淡水エビ各種のページをまとめるに辺り、次の方に採集した個体や情報について提供して頂きました。ここでまとめてお礼申し上げます。(順不同)
 ゴミダマ様、O様、Caridina様。本当にありがとうございました。

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2010年11月公開、2011年1月再編、2012年一部修正

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