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淡水エビ一覧 | 科

 日本の淡水に生息しているエビと、観賞魚店でよく見かける淡水エビのほとんどは、「テナガエビ科」「ヌマエビ科」「アメリカザリガニ科」のどれかに分類出来ます。まず、それぞれの科の特徴を、おおまかにまとめてみました。あなたのエビには、どの特徴が当てはまりますか? どの仲間も、頭胸部に5対の歩脚を持っています。

ヌマエビ科

  • 【左図、赤い矢印】 第1、第2歩脚の2対は同じ位の大きさで、先に毛が密生してブラシ状になっています。いわゆる「ツマツマ」している脚です。
  • 草食寄りの雑食性です。
  • 生きている元気な魚や仲間を襲う事はありません。
  • 透明な個体では、消化管は尾のつけね付近まで太い事が多く、糞は多めです。

ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、ヒメヌマエビ、ビーシュリンプ等

詳しくは、ヌマエビ科一覧へ

テナガエビ科

  • 【左図、赤い矢印】 第1歩脚は小さめで、第2歩脚だけが、他の脚に比べてとても長くなっています。獲物を襲う脚です。
  • 肉食寄りの雑食性です。
  • よく、両腕を振りかぶって移動します。
  • 混泳の小魚を襲ったり、仲間とつかみ合いの喧嘩をしたりします。
  • 透明な個体では、食事中に胃がうねうね動いているのが見えます。共食いをする事もあります。

テナガエビ、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビ、スジエビ等

アメリカザリガニ科

  • 第1歩脚は、他の4対の歩脚に比べてとても大きく、ハサミ脚になっています。
  • 【左図、赤い矢印】 上の2科と異なり、第3歩脚の先がハサミになっています。
  • 肉食寄りの雑食です。
  • 混泳の小魚を襲ったり、仲間とつかみ合いの喧嘩をしたりします。よく共食いします。

ニホンザリガニ、アメリカザリガニ、ウチダザリガニ(シグナルクレイフィッシュ)等

※脚の名前などについての詳細は、「エビ資料室」の「エビの体のつくり」をご覧下さい。

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ヌマエビ科とテナガエビ科の見分け方

 水槽内のコケを食べて欲しくて池や河川で採ったエビを投入したら、実はスジエビや小さいテナガエビだったらしくて魚が襲われた!という風な話をたまに耳にします。いわゆるコケ取り屋さんのヌマエビ類と肉食性の強いテナガエビ類では、体のつくりや生態に違いがあります。ここでは、見分けやすいポイントのみを挙げてみました。上の特徴のまとめと被ります。

ヌマエビ科とテナガエビ科

 写真左側: ヌマエビ科 ヒメヌマエビ属 ミゾレヌマエビ
 右側:テナガエビ科 テナガエビ属の若いエビ

ヌマエビ類のハサミはブラシみたいです。(上の写真矢印参照)
 テナガエビ科は、第2歩脚の1対だけが、飛びぬけて長くなっていて、よくバンザイの格好で移動します。また、日本産のテナガエビ科は歩脚の関節が黄色味がかっている事も多いようです。
ヌマエビ類は、草食寄りの雑食性です。
 ヌマエビ類は、混泳魚を襲いません。(空腹のヤマトヌマエビのみ、ゆったりした動きの小魚を襲う事があります) ヤマトヌマエビ以外のエビで、元気な同居の魚を襲ったら、たぶんそれはスジエビか、若いテナガエビの仲間です。
ヌマエビ類の消化管は、大抵肛門付近まで太く内容物が詰まっています。
 ヌマエビ類で消化管が細いのは、弱っているか、脱皮前かで、餌をあまり食べていない時だけです。もし毎日餌を元気に食べているのに、消化管の中身が腹部の真ん中より後ろに見えていなければ、テナガエビ科の疑い大。
ヌマエビ類は大人しい性格で、複数の個体を一緒に飼っても問題がありません。
 テナガエビ類は、複数の個体を一緒に飼っていると、よくつかみ合いの喧嘩をします。餌を撒くと、ハサミで餌をつかんで逃げる行動もよく見られます。

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参考

 淡水エビ一覧のコーナーをまとめるに辺り、一応下記の文献及びサイトを参考にさせて頂きました。

  • 浜野龍夫・鎌田正幸・田辺力.2000.徳島県における淡水産十脚甲殻類の分布と保全.徳島県立博物館研究報告,第10号,p.1-47.
  • 三矢泰彦・中原泰彦.1994.川エビも故郷に帰りたい.長崎市児童科学館館報,第20号,p.2-7.
  • 山崎浩二.2008.淡水産エビ・カニ ハンドブック.66p.文一総合出版,東京.
  • 蝦三昧 http://www.geocities.co.jp/NatureLand/3594/ (別窓で開きます)

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2010年11月公開、2011年1月再編

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