水際喫茶室|お魚・エビに一喜一憂

レッドチェリー

ミゾレヌマエビ

ミゾレヌマエビ

 主に地元採集のミゾレヌマエビ画像です。
 ミゾレヌマエビは、ヒメヌマエビ属のエビで、細身で大きく腰が曲がっています。体には透明感がありますが、色彩は変異に富み、濃い褐色の個体がいるかと思えば、星をちりばめたような個体、ガラスのように透き通った個体まで様々です。
 上の写真は、長崎県長崎市内河川A産の個体です。長崎市内産であり、スレンダーな腰曲がりの体型・透明感・胸部に目元から流れる「ソ模様(逆ハの字)」、小卵多産型であることから、ミゾレヌマエビと判断しました。観賞魚店では、よく「ミゾレヌマエビ」の名前でヌマエビ(ヌマエビ属)が販売されていますが、本物のミゾレヌマエビには、ヌマエビのような眼上棘や歩脚外肢はありません。また、専門家のしっかりした調査で、長崎市内にはヌマエビ属が分布していない事が判っています。
 2010年11月2日追記>>一部の個体をルーペで観察し、「眼上棘と歩脚の外肢」が無い事を確認しました(=よく混同されているヌマエビ属ではありません)。
 2011年05月22日追記>>最近は、ショップの中でも「今までミゾレヌマエビの名前で販売されていたのは、ヌマエビ南部群」であることを知っているお店が増えてきましたが、今度は「こちらが本物のミゾレヌマエビです」と、ヌカエビの写真を出して販売しているお店もあります。かなりカオス状態。淡水で稚エビが殖えちゃったらヌカエビです。  

ページ先頭へ戻る

長崎県長崎市内河川A産

ミゾレごちゃごちゃ

 2010年10月中旬、当日採集したばかりの個体を頂きました。これは、水槽投入から1週間後の写真です。写真右奥にいる茶色いエビと、左奥にぼんやり写っている黄色っぽいエビは、トゲナシヌマエビです(頭胸部背中側が黒くなっている太めの丸っこい体型)。トゲナシとミゾレを見比べると、ミゾレの細身の体と腰が曲がっている様が良く判ります。

ページ先頭へ戻る

メス

 こちらは、採集当日水槽に入れたばかりの様子です。額角からつながる見事な筋が背中を通り、体中星が散りばめられた様な斑点がある個体がいました。この星を散りばめた美しさが「ミゾレ」の名前の由来なのでしょうが、水槽で飼育していると、あっという間に透明なエビと化す事がほとんどです。

ページ先頭へ戻る

メス赤

 こちらは、赤味が強い個体。上と同じく、水槽に入れたばかりです。

ページ先頭へ戻る

メス赤

 水槽投入から1週間後。恐らく採集当日赤かった個体。肝心の頭胸部の「ソ」模様の辺りが、丁度水草で判りづらくなっているのが残念。

ページ先頭へ戻る

メス褐色

こちらも水槽投入1週間後。褐色が強い個体。採集当日濃い褐色の個体がいました。

ページ先頭へ戻る

メス透明

かなり色が薄くなった個体。腰が曲がっていて透明感があると、一瞬スジエビに見えるかもしれません。スジエビは、第1胸脚と第2胸脚の長さがかなり違いますが、ミゾレヌマエビはそれ程長さが変わりません。また、スジエビを始めとするテナガエビ類の額角は、ヌマエビ類に比べると上下に幅広い感じです。

ページ先頭へ戻る

逆ハの字

ずいぶん透明ですが、目元から流れる「ソ模様(逆ハ模様)」が、はっきりと出ています。ミゾレの名前で販売されるヌマエビ属ヌマエビは、こんな風なソ模様は出ません。

ページ先頭へ戻る

透明

かなり透明な個体。オスは成熟しても、メスよりかなり小さいのですが、未熟なメスも似たような格好なので、なかなか難しいです。

ページ先頭へ戻る

抱卵メス

大型の抱卵メス。小卵多産型です。
ヤマトヌマエビに比べると、状態良く抱卵メスを維持するのは難しい気がします。

ページ先頭へ戻る

長崎県内産由来(同定済み)

ミゾレヌマエビ

 Caridinaさんから頂き物の研究室生まれの個体の写真です。第1、第2胸脚が、ブラシになっているのが良くわかります(ヌマエビ科の特徴です)。
 かつて研究室で飼っていたミゾレ達は藍藻が大好きでした。一腹から育った兄弟姉妹だったのですが、この兄弟達に特有なのか、他の個体もそうなのかは判りません。でも、藍藻が出るのはまずいですね(苦笑)

ページ先頭へ戻る

メモ

  • 長崎の外海に通じる河川ではメジャーな淡水エビです。
  • 活動的なヤマトやがっしりしたトゲナシに比べると、細い体型も性質も繊細な気がします。
  • ヤマトヌマエビよりも平和的で大人しく、ミナミヌマエビやビーシュリンプ等よりもコケ取り能力が高いので、個人的には水草水槽に結構オススメだと思います。
  • 抱卵の舞〜産卵までが、割とあっという間。長く隔離していた雌雄を同じ水槽に入れたら、即オスがメスを追う大運動会が始まり、1時間後には水槽のど真ん中の開けたところで堂々と産卵中だった事がありました。メスがオスを誘引する時間が、かなり短い様です。さっぱりしたエビ、という印象。
  • 卵から孵化したゾエア幼生が川を降り、稚エビになるまで海で過ごす両側回遊種です(小卵多産型)。水槽内で孵化したゾエア幼生は、淡水中では育つことが出来ません。
  • 南方系の種で、ミゾレヌマエビにそっくりで額角の長いツノナガヌマエビというエビがいます。長崎は、まれに南方系の種が死滅回遊で流れ着く事もありますし、ミゾレヌマエビの中にも額角が長い個体がいます。実態顕微鏡やルーペでかなり細かいところまで見ないと、この2種類を見分けられないようですので、もしかしたらミゾレとして大雑把に見分けている中にもツノナガが混じっているかもしれません。過去疑わしい個体を実態顕微鏡で見た事がありますが、管理人には判断がつきませんでした。

2010年11月公開

ページ先頭へ戻る

Copyright (C) 2001-2011 水際喫茶室. All Rights Reserved.