卵巣、産卵、抱卵、孵化等、卵に関する情報について、かつて設置していた喫茶室BBSの過去ログから抜粋して、加筆修正しました。三矢先生に口頭で教えて頂いた事+管理人の体験に基づいています。
ビーシュリンプとミナミヌマエビ、ビーシュリンプとレッドチェリーシュリンプは交雑しません。ミナミヌマエビとレッドチェリーは交雑する場合があります。(観賞魚店等で売られている「ミナミヌマエビ」は、日本に元々居る種ではなく、中国等から輸入した近縁種(複数)がほとんどのようです。レッドチェリーは、そういった亜種または近縁種の色彩変異である可能性が高いと思われます)
また、メスの脱皮後、混泳の組み合わせ等によっては、交雑しなくても他の種のオスが狂乱状態になる事があるそうです。フェロモンが他種のオスの求愛も誘発してしまうのかもしれません。
親メスは、通常抱卵中は脱皮が抑制されています。卵が孵化していないのに脱皮した場合(もちろん、卵も古い殻ごと脱卵)は、メスに何らかの異常があったと考え、 水質の悪化や、ストレスがないか、チェックしてみた方がいいと思います。(場合によっては、水槽を覗きこみすぎることも、エビにとっては十分ストレスになります)また、元気なメスからは卵もいっせいに孵化しますが、元気の無いメスの卵は毎日だらだら少しずつ孵化したりします。 4〜5日経っても卵が残っていたり、大半が残っているのに親メスが脱皮してしまったりということも。 そういう場合、経験上孵化した稚エビやゾエアの体調もよくない事が大半です。卵の中の孵化直前の子どもは薄皮を被っていますが、 元気な稚エビであれば、この薄皮が孵化時に取れて、触角や何やらが綺麗に展開します。だらだら孵化してくる調子の良くない親の稚エビを顕微鏡観察すると、 そういう薄皮を被ったままという事がよくあります。こういう稚エビは、なかなか上手く育てられず、生まれて数日で死んでしまうケースがほとんどです。(薄皮を破って出てくる元気が無いようです)
2005年12月再編
2008年4月加筆修正
2010年5月若干項目立てを修正